2022年3月13日(日)、20日(日)20:00-21:00
ちょっと大人のSODA女子会を開催しました!
SODA(ソーダ)とはきこえない兄弟をもつきこえる人たちのことをさします。
今回は保護者の方から「こういう企画があったら…」というご要望をいただいたので、そのご家庭の子が参加したくなる条件を考えよう…と、「小5〜中学生の女子」に限定してやってみることにしました。
2回連続企画で、1回目はSODAお姉ちゃん(高3〜大学生)と、2回目はきこえないお姉ちゃん(高3〜社会人)とと題しました。
色んなSODAちゃんに声をかけてみましたが、「え〜やだ」との声多数。
親御さんの参加させたい思いと、SODAちゃんSODAくんの思いはまた違うんですよね。その子達の心を惹きつけられる企画を今後していきたいものです。
最終的に、今回は3人のSODAちゃんが参加をしてくれました。
ドキドキしている中、それぞれ1時間ずつ頑張っていろんなお話をしてくれました。
最近のエピソード教えて?
制服のスカートの長さはどうしてる?
好きなスイーツは何?
マリトッツォ食べた?
おしゃれピクニックしたことある?
きこえない人に会ったことある?
SODAと遊んだことある?
手話知ってる?
どうやって覚えたの?
私自身も世代の違いを感じながら楽しく時間を過ごせました。
大人たちはSODAというと、集まる目的はきこえない兄弟といて心に突っかかっていることを解消するためということに重きを置きがちですが、まずは同じ立場の友達、先輩がいるんだって知るだけで私はいいと思っています。
今は困っていることがなくても、こういうのがある、同じ立場の人がいると小さい時から知っておくだけで将来何かモヤモヤが出てきた時に軽減するきっかけになるのではないかと思っています。
他にも、こうやって集まることの実績を積んでいくことで、今回集まった子たちが何も困っていなくても、他にSODAのことで悩んでいる子たちが頼る場になれると思っています。
こんな話をしたら、参加に消極的だった子が何か納得するものがあったみたいで、「何事もやってみるとか、人と繋がるって大切なんだと思った」との感想をもってくれたようです。ありがとう。
2回目の時は、きこえないお姉さんたちとサインネームを作りました。
その時に壁になったのがコミュニケーション方法の違い。
ひとまず、私と藤木さんで通訳できる準備はしていましたが、「まずは自分たちで伝え合うことをやってみる。」「無理!と思ったら通訳よろしく!と言う。」という約束をして始めました。
きこえない世界に馴染みのある人たちでも自分で判断して「通訳して」と言うのはなかなか難しいもの。通訳をお願いするのは何も恥ずかしいことではない、それよりもどうするのか何も言わないで話を進めることがコミュニケーションをできなくすると思っています。
友達付き合いの中で、黙って目をうるうるさせて目で訴えてくる人たちがいますが、私の考えとしてはお節介にはなりたくないので「通訳してと言われれば喜んでするけど、言われてないのにでしゃばることはしない。」とよく言っていました。
一言、「私しゃべるから手話してもらっていい?」「声出さないで喋るから読み取って。」「今回は声と手話一緒に出します。」と言えるだけでその場のコミュニケーションは変わると思います。
そんなことを思っていたら、ある子が私にだけ「手話が得意ではないから通訳をお願いしていいですか?」とダイレクトメッセージを送ってきてくれました。
上のような説明をしたものの、いきなりは難しいかな…と思っていた矢先だったので大感動😭✨メッセージをくれたことへの感謝を全員の前で伝えたところ、その後に続く子たちはみんなの前で「通訳お願いします〜」とサラッと言えました。
それでいいんだよ!と言うのが感想です。
手話を覚えるよりも、その場のコミュニケーションを円滑にする力の方が大切だと思うので、今回は3人ともそれができたから私としては大満足でした🤗
そんな2回にわたる会でした。
ちなみに参加者だけではなく、お手伝いしてくれたお姉さんたちからも色んなお声をいただきましたのでご紹介。
SODAちゃん「これを機に大人のSODAも繋がりを作りたい。」「中学に入ってからはろう学校の行事とか行かなくなったから小学生ぶりにろう学校関係と関わって懐かしかった。」
DEAFちゃん「聴こえる子とじっくり話したのは初めてだった。もっと自分で伝えられる工夫をできるようにしたい。」「楽しかったからまた参加したい。」
お姉さんたちにとってもそれぞれ得るものがあったようで何よりです。私も皆さんの様子を見たり、感想を聞いて発見することもありました。
皆さんありがとうございました。
最後に、ご支援いただいた藤木和子さんありがとうございました。
またSODAの会とのコラボ企画ご要望があればやりたいと思います!
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